コラム

70代の親をもつFP研究会

お金の話を70代の親に子どもからどう切り出せばいい?

70代の団塊世代を親にもつ団塊ジュニアの一人、黒木るみです。

70代の親をもつ子にとって、親が元気なうちは一切関与しないけど、
親が認知症になり、判断能力がなくなってしまった場合、
子がしなくてはいけないことの一つに「親の資産管理」があります。

子としては、親の資産について把握しておきたいですね!
でも、この話は子から言うには、切り出しにくい話ではありませんか?

4月17日(日)Clunhouseのお題は 『お金の話を親にどう切り出せばいい?』

70代の親をもつ子にとって、親が認知症になり、判断能力がなくなってしまった場合、
「親のお金の管理」は重要課題の一つです。

できれば、親が元気なうちにお金のことを話し合いたい!
でも、どう切り出せばいい?
子世代としてはまぁまぁ悩みますよね?

こんな悩める子世代のかしましFPの疑問を
プレ70代の親世代代表 寺田紀代子氏に
色々とぶつけてみました。

寺田FPからいただいた解決の糸口をお伝えいたします。

親子で一緒にエンディングノートを書こう!

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この問題の解決の糸口は「エンディングノートの活用」です!

寺田FPが以前相続・民事信託に詳しい安田真由美FPの研修を受けた時に聞いたそうです。
その際にどう切り出せばいいか?という問いに対して、安田FPがこうおっしゃたそうです。

「親にエンディングノートを書いてもらいたいなら、まず自分(子世代)が書こう!」

確かに!
安田FPのおっしゃる通り!

私たち子世代もまだ若いとはいえ、事故などいつ万が一のことがあるかわかりません。
面倒なことほど後回しになりがちですが、ここはいい機会と考えて、
私たち子世代も親世代と一緒にエンディングノートを書いてみませんか?

「エンディングを書くから、お母さんたちも一緒に書かない?」と私たちから話してみませんか?

イキナリお金のことを聞き出すよりも、もっと自然に親の話を聞くことができます。
もちろんお金以外のことも色々と聞いておいた方がいいことがあります。
それらをぜ~んぶ聞けちゃうのが「エンディングノート」です!

で、エンディングノートって何を書けばいいの???」という質問がありました。
私もエンディングノートの存在は知っているものの、何を書けばよいか具体的なことは知りません。
終活にも詳しい寺田FPに教えていただいたエンディングノートに記載する主な内容を列挙します。

・プロフィール
・病歴、かかりつけ医、服用しているお薬について
・友人関係について
・お金(預貯金など金融商品)について
・保険(できれば、担当者名も。話がスムーズになる)について
・尊厳死について
・検体について
・延命治療(親の意向を伝えた方が子は迷わなくて済む)について
・家系図
・お葬式(希望の葬儀場やお葬式の時にしてもらいたいことなど)について
・お葬式の時に連絡を取ってもらいたい人(または連絡してもらいたくない人)

エンディングノートによって、多少の違いはありますが、大体このような感じです。
項目は多岐にわたるので、一度に書くのではなく、書きやすい項目から書いていくといいと思います。

親と同居していると比較的わかっていますが、
子もすべてを把握しているわけではありません。

まして、独立してから年数回しか会わない親子だと分からないことの方が多いのではないでしょうか?

エンディングノートは遺言書と違って、法的効力や法的な強制力はありません。
遺言書のように形式や項目を気にせず、自由に書くことができます。

ボールペンでなく、鉛筆で書くと何度でも書き直しができます。
迷ったら、付箋に書いて貼ってもOK!
「今」の状況で書いておいて、定期的に見直して、何度でも書き直すことができます。

しかも、亡くなった後のことだけではなく「生きている間」のことも書くことができます。
例えば、生きているけど、自分の意思表示ができない延命治療
希望するかしないかを書いておくと家族のこころの負担を減らすことができます。

家系図もあった方がいいですよ~
最近は親戚の集まりありましたか?
親戚が集まることって、なくなってませんか。
自分の親戚すべてを把握することはなかなかできないです。
しかも「○○のおばちゃん」と呼んでいて、本名を知らない親戚の人いません?
親戚の本名と連絡先は押さえておきたいポイントです。
ぜひ親子で一緒に書いてみてくださいね!

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