コラム

お金の教育研修

【実施事例】「お金の教育研修」給与明細の見方と企業型確定拠出年金の投資教育研修①研修までの流れ

投資未経験者の最初の一歩をサポートする
ファイナンシャルプランナー 黒木るみです

保険営業の時の知り合いからのご紹介で中小企業様で「お金の教育研修」のご依頼をいただきました。
社会人にとって、一番身近な存在でありながら分からないことが多い「給与明細書」
お金の教育最初の一歩として、「給与明細書の見方」をご提案いたしました。

「お金の教育研修」に至った背景

担当者が「お金に関する研修」が必要とお考えになっている際に、私(お金の専門家)の存在を紹介されたそうです。
とてもタイミングがあったようですねー

私からはまず、「給与明細書の見方」から社会保険制度について学びはじめることをご提案しました。
社会保険料の計算方法や制度概要など、言葉は知っているけど正確な内容がよくわからない人が多いのではないでしょうか?

企業型確定拠出年金の投資教育も?

当初は新入社員向けの研修として考えていました。
しかし、その企業様は企業型確定拠出年金制度を退職金制度として導入して10年以上経っていましたが、
投資教育研修が行われていない状況。
であれば、在職中の社員の皆さまも投資教育研修も兼ねて、「給与明細書の見方」も学ぶことをお勧めしました。

一般的な企業型確定拠出年金の投資教育研修では以下のことを学びます。
・確定拠出年金制度
・資産運用の基礎知識

公的年金に関する知識もなく、イキナリ確定拠出年金制度の話をしても理解ができません。
企業型確定拠出年金は公的年金の上乗せの企業年金制度としてつくられた国の制度です。
まず、公的な年金制度について基礎的な知識はマストだといえます。
なぜか年金制度に関して、色々な怪情報が飛び交っています。
社会保険制度の中で公的年金制度の概要をお伝えすることで、年金の正しい知識を学んでいただきます。

加入者として知っておきたい社会保険制度

会社員として働き、社会保険に加入していたら、どんな計算で保険料が算出されるのか?
どんなときに給付が受け取れるのか?

社会保険の給付は請求することによって受け取ることができます。
つまり、「知らないと請求できない」ということです。
障害年金など年金を受け取れる状況にもかかわらず、請求しないため年金をもらっていないという人が多くいます。
残念ながら、誰かが「あなたは該当しているから、請求した方がいいですよ」とは教えてくれません。
教えてくれた人がいた方は運がよかった方です。
せっかく払っている保険料です。
加入者として最低限の知識は持っておきたいですね!

今回の研修は「20~40代」「40~50代」と年代別に行いました。
理由は年代によって、関心あることが違うからです。

50代以上になると「企業型確定拠出年金の受け取り方」を考えながら、運用するようになります。
受け取り方によって税額も違ってきますから、気になるのは当然です。
50代になり、受け取りの時期が見えてくると「どう受け取るか?」具体的に考える時期です。
ですが、20~40代にとっては受け取り時期はまだまだ先のことですから、あまり関心ありません。

20~40代向けは障害年金や遺族年金の仕組みやどのくらいもらえるのか計算方法についてお伝えした方が、
生命保険の加入にも影響あるため、関心があります。

以上のように、年代別に関心があることを研修で盛り込む方が自分事として考えやすく、お役に立つだろうと思い、年代別で2回に分けて行いました。

【お金の教育研修】「社会人として知っておきたいお金の知識」の流れ

1)意外と知らない給与明細書の見方

まず給与明細書の見方については時間の都合上「控除欄」に絞って解説。
社会保険料や所得税の計算方法を企業様の給与明細書を使います。
実際の給与明細書を使うことでより自分事としてとらえていただくためです。
また、社会保険料は従業員と会社で折半していることもお伝えします。
意外と知らない人が多いですが、改めてお伝えすることで会社という組織で働く意義を認識していただけたらと思います。

2)知らないと損する!公的年金の仕組み

公的年金の概要を解説します。
年金は老後の老齢年金だけではなく、障害年金や遺族年金もある「保険」だということも知っていただきたいです!
20~40代向けの研修では、障害年金や遺族年金の仕組みや会社員の「ねんきん定期便」からどのくらいもらえるのか計算します。

そして、(多分日本人の多くがなんとなくはご存じと思いますが)
老齢年金だけでは、ほとんどの人が老後の生活費は足りない!という事実を知ってください。

足りない生活費を補うために、3階部分として「企業型確定拠出年金」がつくられました。
この「企業型確定拠出年金」はすべての会社員が使える制度ではありません。
お勤め先の会社が導入しているから、使うことができるのです。
ぜひ会社が用意してくれたこの制度を自分の老後のために有効に活用していきましょう!

3)知っておきたい!確定拠出年金制度

確定拠出年金の概要を解説します。
制度概要、税制優遇、受け取り開始年齢、年金の持ち運びなどをお伝えします。
従業員自身も拠出できる制度設計だったため、「自分の給与からも掛金を積立できますよ」とお伝えしました。
40~50代向けでは受け取り方を特に詳しく解説します。

4)知っておきたい!資産運用の基礎知識

資産運用で一番大切な「長期・積立・分散」について解説します。
「長期・積立・分散」の中でも確定拠出年金制度を利用することで「長期・積立」は自動的に行われます。
商品を選んでいただく際は「分散」を意識していただくことが大切です。
定期預金・保険など元本確保型商品と投資信託の違いと注意点を理解した上で、「分散」投資できるようポートフォリオを組んでいきます。
研修の最期では「リスク許容度」でポートフォリオを組む方法をお伝えしました。
はじめて「ポートフォリオを組む」方にとっては、分かりやすいかなと思います。
参考にしてくださいねー
リスク許容度に合わせた「ポートフォリオを組む」→「商品を選ぶ」の順番で行えば、今の自分に合ったリスクで商品を組み合わせることができます。

他にもポートフォリオを組む方法はありますが、それは次回の研修時のお楽しみに。

黒木でお手伝いできることがあれば、全力でサポートいたします。
興味をお持ちになりましたら、お気軽にお問い合わせください^^
下記フォームより相談のお申込みをしてくださいませ。

ご相談お申込みフォーム

PAGE TOP